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教材別対策

New Treasure(検定外教科書)の定期テスト対策

New Treasure定期テスト対策|進度が速い教材で評定を守る勉強法

「授業のスピードが速くてついていけない」「単語量が多すぎて定期テストで点が取れない」。New Treasureを使う私立中高一貫校で、よく聞く悩みです。New Treasureは公立の検定教科書とは前提が違う教材で、同じ勉強のやり方では評定を落としかねません。附属校では、その評定が内部進学の学部選びに直結します。ここでは、New Treasureの特徴を踏まえた定期テスト対策を、附属校の内部進学に詳しい先生の視点で整理します。

この記事の対象
New Treasureを使う中高一貫・附属校の生徒/保護者
教材の性格
Z会の検定外教科書。進度が速く語彙量が多い
対策の軸
Key Points(例文)から本文へ、欄外語句とWORKBOOKまで
この記事でわかること
New Treasureの特徴/落ちこぼれリスク/定期テスト対策の手順/評定と内部進学のつながり
  • New Treasure
  • 検定外教科書
  • 定期テスト
  • 評定
  • 内部進学
  • 英語

New Treasureとは(検定外教科書という前提)

New Treasure(ニュートレジャー)は、Z会が出版する中高一貫校向けの英語教材です。ポイントは「検定外教科書」であること。文部科学省の検定を経ていない教材で、私立の中高一貫校がメインの英語教科書として広く採用しています。

公立中学校で使うNew HorizonやNew Crownといった検定教科書とは、設計思想が異なります。検定教科書が学習指導要領の範囲に沿って作られているのに対し、New Treasureは大学入試までを見据えて、より多くの語彙と文法を早い段階から積み込む構成です。だからこそ「同じ英語の教科書」という感覚で臨むと、想定より負荷が高く感じられます。

まず「検定外」という性格を掴む

New Treasureは公立の教科書より情報量が多く、進度も速めです。学校のペースに合わせて出るテストなので、教材の作りに沿った勉強法に切り替えることが最初の一歩になります。

New Treasureの特徴|語彙量と文法の詳しさ

New Treasureの最大の特徴は、扱う語彙量の多さです。公立中学校の検定教科書が中学3年間で約1,600〜1,800語程度を扱うのに対し(2021年の学習指導要領改訂後の目安)、New Treasureは中3までで約3,000語と、より多くを扱います。Z会公式は、Stage1〜2で大学入試の土台となる約2,300語(基本形で数える方式)を身につけられると説明しています。

文法の解説が詳しいことも特徴です。前半のStageには、例文を中心にした「Grammar in Use / Key Points」というパートが設けられ、左に本文・右に例文という見開き構成をとります。会話表現や定型表現も、場面設定つきで盛り込まれています。

語彙数は目安として捉える

ここで挙げた「中3までで約3,000語」「Stage1〜2で約2,300語」は、Z会公式や塾サイトの記載に基づく目安です。版・改訂で数値は変わりえます。「最難関大レベル」といった評価も塾側の主張であり、到達度を保証するものではありません。使う版のシラバスで確認してください(参考: [Z会 New Treasure公式](https://www.zkai.co.jp/books/school/newtreasure/))。

進度が速いと何が起きるか|落ちこぼれリスク

情報量が多く進度がやや速いため、途中でついていけなくなり、定期テストで低得点や赤点になる生徒が一定数出ます。この「落ちこぼれリスク」は、New Treasureを扱う塾のサイトで繰り返し指摘されてきました。

一度つまずくと、語彙も文法も積み上げ式なので、遅れが後の単元に響きます。逆に言えば、テストごとに取りこぼしを残さない習慣さえ作れれば、この教材はそのまま大学入試の土台になります。なお近年は検定教科書のNew HorizonやNew Crownも難化したため、以前ほど極端な難度差はないという見方もあります。それでも「公立の教科書と同じ感覚では危ない」という点は変わりません。

New Treasureの定期テスト対策|手順で押さえる

New Treasureを扱う塾サイトで共有されている対策には、いくつかの定石があります。順序立てて進めるのが効率的です。

  1. STEP 1Key Points(例文)から本文へ

    いきなり本文を訳すのではなく、Key Pointsの例文で文法の型を先に押さえます。文法の枠組みを掴んでから本文を読むと、理解の速さが変わります。

  2. STEP 2本文と欄外の語句をセットで覚える

    本文欄外の語句は、空所補充でそのまま問われやすい部分です。本文の内容だけでなく、欄外語句まで含めて覚えます。

  3. STEP 3WORKBOOKで音の対策をする

    付属のWORKBOOKで、発音・アクセント・ディクテーション(リスニング)を対策します。読み書きだけに偏らないことがポイントです。

  4. STEP 4Key Wordsを英⇄和の双方向で反復

    Key Wordsは英語から和訳、和訳から英語の両方向で反復します。片方向だけだと、出題形式が変わったときに崩れます。

Key Pointsの例文は、本文とセットで学ぶことに意味があります。例文を丸ごと暗唱することを唯一の正解として強調しすぎる必要はありませんが、例文の型が頭に入っていると、本文読解も英作文も安定します。

  • 文法は例文で「型」から入る。日本語の解説を読むだけで終わらせず、例文で使い方を確認します。
  • 欄外語句を軽視しない。得点源にも失点源にもなりやすい部分です。
  • 音の対策を後回しにしない。WORKBOOKのリスニング・発音は、定期テストの配点に含まれることがあります。

New Treasureの評定が内部進学に効く理由

New Treasureの定期テスト対策を丁寧にやる理由は、目先の点数だけではありません。附属校では、その評定が内部進学の学部選びに直結するからです。

早慶やGMARCH系など一般的な附属校の内部進学は、3年間の校内成績、つまり評定平均を主基準とし、成績上位者から希望学部を選べる仕組みが基本です。評定は定期テストが中心ですが、授業態度・提出物・出席日数も加味され、成績は1年次からの積み重ねで決まります。人気の高い学部ほど高い評定が必要になり、必要な水準は学部によって変わります。

数値基準は学校・年度で変わる

必要な評定平均や出席日数などの具体的な基準は、学校ごとに異なり、年度によっても変わります。ある学校の基準を他校に当てはめないでください。内部進学の要項は、在学年度の最新版で確認するのが前提です。学校ごとの実像は「[学校別の内部進学ガイド](/naibu/)」で個別に整理しています。

英語で使う教材がNew Treasureである以上、この教材で安定して点を取れるかどうかが、英語の評定を左右します。1年次から取りこぼしを残さないことが、そのまま学部選びの幅につながります。内部進学の全体像は「内部進学とは」で解説しています。

日本大学の付属校は仕組みが違う

同じ附属校でも、日本大学の付属校は内部進学の仕組みが独特です。校内の評定だけで決まるのではなく、全付属高校の生徒を対象に一斉実施される「基礎学力到達度テスト」の成績が中心になります。高1〜高3の4月下旬と高3の9月下旬に行う、マークシート・教科書中心の基本問題のテストです。

この全国順位で推薦学部が決まる「基礎学力選抜方式」が、内部進学の中心を占めます(日大の説明では約7割)。ただし、それがすべてではありません。内申を重視する「付属特別選抜方式」も併存し、高校3年間の成績・取得資格・課外活動を評価して、志望学部のアドミッションポリシーへの適合を見ます(同じく約3割)。このほか国公立併願方式もあります。

日大でも定期テストは無駄にならない

基礎学力到達度テストは全科目が均等配点(各100点)のため、苦手科目があると不利になりやすいテストです。定期テストで各教科の基礎を固めておくことは、基礎学の対策にも、内申を見る付属特別選抜方式にも効きます。「校内評定順ではなく基礎学の全国順位ですべて決まる」と単純化はできません。反映割合や実施時期は年度・学部で運用が変わるため、最新の募集要項で確認してください。詳しくは「[日本大学の基礎学力到達度テスト](/system/nichidai-kisogaku/)」で解説しています。

定期テスト対策でつまずかないために

New Treasureは、正しく付き合えば大学入試の土台になる一方、放置するとつまずきが後の単元に連鎖します。定期テストごとに区切りをつける習慣が、いちばんの防波堤です。

  • テスト範囲のKey Pointsを最初に片づける。文法の型を先に固めてから本文へ進みます。
  • わからない語句・文法をテスト後に残さない。積み上げ式なので、取りこぼしは次の単元に響きます。
  • 提出物・授業態度も評定の一部と意識する。テストの点だけが評定ではありません。

英語だけでなく、体系数学やプログレスなど他の検定外教材でも、「教材の作りに沿って対策する」という考え方は共通します。学校独自教材に市販の一般的な問題集をそのまま合わせようとして、範囲がずれてしまうケースは少なくありません。

まとめ

New Treasureは、語彙量が多く進度も速い検定外教科書です。公立の検定教科書と同じ感覚で臨むと、定期テストで点を落としやすくなります。対策の軸は、Key Pointsの例文で文法の型を先に固め、本文と欄外語句をセットで覚え、WORKBOOKで音を対策し、Key Wordsを英⇄和の双方向で反復すること。この積み重ねが英語の評定を安定させ、附属校では内部進学の学部選びの幅につながります。

フゾカテには、附属・系属校を実際に通り抜けた「母校の先輩」の先生が在籍しています。New Treasureをはじめとする学校独自教材にも、実際に使った経験から対策を組み立てられます。まずは無料の勉強相談から、LINEで学校名・学年・気になっていることをお送りください。学校ごとの詳しい仕組みは「学校別の内部進学ガイド」もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. New Treasureは市販の英語教科書と何が違いますか。

New TreasureはZ会の検定外教科書で、公立で使う検定教科書より語彙量が多く、進度も速めです。大学入試を見据えて多くの語彙・文法を早い段階から扱う構成になっています。

Q. 定期テストで点が取れません。どこから手をつければいいですか。

まずKey Points(例文)で文法の型を押さえ、そのうえで本文と欄外の語句を覚えます。欄外語句は空所補充で出やすい部分です。付属のWORKBOOKで発音・リスニングも対策します。

Q. 授業についていけず赤点が不安です。

積み上げ式の教材なので、取りこぼしが後の単元に響きます。テストごとにわからない語句・文法を残さないことが有効です。早めに範囲を絞って底上げすると、遅れの連鎖を防げます。

Q. 英語の評定は内部進学にどう関わりますか。

一般的な附属校では、定期テスト中心の評定平均が内部進学の主基準になり、成績上位者から希望学部を選べる仕組みが基本です。必要な水準は学部・学校・年度で異なるため、在学年度の要項で確認してください。

Q. 日大の付属校でもNew Treasureの定期テスト対策は意味がありますか。

意味があります。日大の内部進学は基礎学力到達度テストが中心ですが、全科目が均等配点で苦手科目が不利になりやすく、内申を見る方式も併存します。定期テストで基礎を固めることは、どちらにも効きます。

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